オタクと現実の世界
二次元オタクがなぜ、いざというときに失敗するのかはなんとなくわかっていただけるだろうか。簡単に言ってしまえば「現実女性慣れをしていない」のが根本的な要因となっている。社会を渡ることができないこととそれは確実に比例している。
なにしろ現実の世界を堪能していないだけに世の渡り方をしらないのだ。童貞を卒業をする方法を一度はインターネットで調べた事があるだろう。方法はたくさん書かれており、頭の中でシュミレーションする、そしてその知識を得ただけで満足していないだろうか。恋愛シュミレーションゲームとは訳が違う。ただ、オタクにもあることをきっかけに二次元からこの世界に飛び出すきっかけができるようになった。それがアイドル応援隊。私は、彼らの生活を密着したドキュメント番組をみてゾッとした覚えがある。
現実世界に出てきているはずなのに、二次元の女性を見ているような目をしていたからだ。そして精魂こめて彼女たちを応援している。ちょっとした追っかけファンどころのレベルではなかった。その才をもっとほかに費やしてみてはどうかとさえ思ったほどだ。彼らの目の先に見えているものがどう映っているのかを想像するだけでホラー映画を見た時よりも体感温度が下がってしまったことを鮮明に覚えている、驚愕の事実だった。
オタク降臨
オタクが現実の世界に降臨してきた。もはやオタクの定義が崩される現象がこれだった。
現実に来ることができるのなら、童貞卒業も間近なのでは?問題は、彼らにその意思があるのかどうかということだった。私は一人の「オタク」を知っている。彼は二次元オタクでゲームオタクで2ちゃんねらーであり、いろんなことに興味をもっている幅広い「オタク」だった。初めて会った時に彼に持った印象はもちろん「オタク」だったが、非常に機転がきく立派な一人の男性だった。話をきいていると色んな事を知っているのでおもしろいのだ。かれは童貞ではなかった。
なんせ、オタクという名の誠実な青年だったからだ。単に二次元が好きで単に女性好きというだけだった。私は、第一印象が「オタク」であることを告げた。勿論それは悪口としてではなく笑い話として、単純な報告として告げただけ。彼は実にハキハキと物事を語る人間だったので私は彼とすぐに仲良くなることができたのだ。結論「オタク」という言葉に込められた意味の範囲が少し狭くなった。
彼の場合には「オタク」という言葉を用いる必要がないことが解ったからだ。オタク=童貞を卒業することが困難若しくは、それをあえて望んでいないという仮定が確定になった出会いだった。